ヨーガの歴史と目的

●ヨーガの意味

「ヨーガ」ということばは、「ユッジュ」(結び付ける)という言葉から来ており、
牛や馬を車などに結び付けるというような意味があります。
「ユッジュ」はまた、英語のUNION(調和)の語源にもなりました。
「心」は「ころころ」から来ているともいわれますように、
片時も動いて止むことがないのですが、
このように散漫な「心」を静め、体と結び付けておき、
「心身一如」となって、調和していくことを著します。

●ヨーガの歴史

ヨーガはインドで生まれました。
紀元前3000年前位にあったモヘンジョ・ダロのハラッパーの遺跡から、
ヨーガのポーズをしている像が出土されています。したがってヨーガは
それより古く、その歴史は4,000から5,000年来ともいわれています。

ヨーガは長いインドの歴史の中で、各時代の哲学や思想・文化の潮流を
支えながら、今日まで伝承されました。インドの哲学をサンスクリットとい
う古いインドの言語で、「ダルシャナ」といいますが、本来は「物の見方・考
え方」といった意味です。便宜上インド哲学といいますが、インドの人にと
っては、「物の見方・考え方」に留まらず、それに基づく「人生の生き方、ラ
イフスタイル」までも含んでいます。

世界各国にさまざまな哲学がありますが、古代の哲学を人生の指針とし
て生きる人々がいて、現代でも絶え間なく伝承され続けているのは、ヴェ
ーダンタというインドの哲学だけです。そしてヨーガもその生きた伝統のひ
とつなのです。

仏陀(お釈迦様)も2人のヨーガの先生について勉強され、悟りを開かれま
した。それが仏教となっていったわけですが、そのほかにもヨーガの思想や
技法は、世界各地の健康法、たとえば太極拳や気功、ストレッチ、シュルツ
やアランの自律神経訓練法などのルーツとなったのです。

●ヨーガの目的

ヨーガの究極の目的は、「サマーディ」(三昧の語源となった。解脱とも呼ばれる。)という
特殊な心の状態を実現し、普遍の幸福を得ることです。

普通「心」は絶えず活動していますが、「心」を一点に集中させてバランスをとる実習を続
けていくと、「心」の中に潜在的に蓄えられ、人間を束縛している印象を除去できるという
ことなのです。

最近では、「トラウマ」(精神的外傷)という言葉が流行語のようになっていますが、ヨーガ
はそのトラウマを癒す道具ともなるでしょう。
また、ヨーガは体からアプローチしてゆき、気を整え、心を変えていくことのできる(調身、
調息、調心)、心身の浄化法ともいえます。

ヨーガの経典には、老化防止や美しさ、超能力までが約束されています。下は肉体の幸
福から、心の幸福、超現実的な聖福に至るまで、無限の段階を持つ幸福体系の中の全て
を得るために、具体的なテクニックとして伝承されたものなのです。

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